さて、以上が、時の政府壱壱零五社屋より件の本丸に与えられた緊急任務の監査記録だ。
対象の村があった箇所は、焼失後を確認。遺体の数も、政府の事前調査によって判明していた村人の人数一致している。そのうち、周囲の木々が辺りを覆い尽くして、どこに村があったかすらわからなくなるのではないだろうか。
かなり特殊な任務であったが、審神者も刀剣男士も、不慣れにしては良くやったのではないかと思う。刀剣男士と審神者の仲も良好。任務後の審神者の健康状態は気にかかるが、あの本丸はそういうことに気を使いそうな男士も多いからしばらくすれば良くなるだろう。
ああ、それと、刀剣男士が任務先の村娘に少し入れ込んでしまったというのも懸念事項だな。、と言ったか。以前の任務で関わりがあったからといえ、必要以上に交流を深めるのは如何なものか……、もしや本当に村娘を連れて帰ってしまうのでは、と少しヒヤヒヤしたぞ。全くどのようなつもりであのようなことを……。……いや、彼のあれは入れ込んだとは少し違うのか……?兎も角、その刀剣男士・三日月宗近はしばらく要観察だ。一週間程度でかまわないから、常駐のこんのすけを手配してくれ。……謀反を企てるような刀ではないとは思うが……。まあ、あの刀のことだ、しばらく観察していたところで、俺たちには何もわからないような気もするが、な。
そうだ、あの本丸の審神者が気を落としているようだったら伝えてやってくれ。戦には良いも悪いもない、勝つための手段の一つとして、君たちは任務を遂行しただけであって、己を責めるようなことは何もない……とな。
他に何か質問はあるかな。何?この任務が終われば、あの本丸にも俺が刀剣男士として実装されるのではないのか、だって?ふふ、それは此度の任務の監査結果によって決まることではない。分かっているんだろう?それはまだ別の任務で、だ。またいつか、次は憎しみや悲しみの生まれない、穏やかな任務で会いたいものだ。……まあ、戦というものは、憎しみも悲しみもつきものなのだが、な。
一先ず、俺はこれにて。それでは。