沈んだ意識

横抱きにされて、湯殿に連れてこられたことを、最中に気を失ってしまったは知らない。いつも無理をさせすぎてしまうと反省はするものの、小狐丸に改めるつもりはあまりなかった。
主の纏う己と同じ香りを洗い流してしまうのは少々惜しくはあるが、「まぁ、また付ければよい」と桶に水をくむ。その間も抱えた主が目を覚ますことは無く、時折眉をしかめたり「ん、ぅ、」と小さな声を上げたりするだけだ。

膝の上に座らせるように後ろからを抱え、汗や様々な液体でべとつく小さな身体を濡らした柔らかい布で拭う。触れるたびに震える身体が愛しくて、主が目を覚まさないようにそっと首筋や肩に口づける。
未だ熱を持つ秘所に触れると、注ぎ込んだ白濁液がわずかに溢れ出していた。入口をわずかに広げると、愛液と精液とが混ざりあった液体が、とろとろと零れ落ちてくる。小狐丸は目を細め、秘裂を慈しむように撫でた。
膣に指を埋め、白濁をかき出すように動かすと、細い肩がひくりと揺れる。起こしてしまったかと不安になり、顔を覗き込むが、彼女の呼吸は穏やかだ。どろどろに溶けて熱くなった蜜壺は、事後処理をしているはずの小狐丸の指をきゅうきゅうと締め付けてくる。

「本当に、ぬしさまの下のお口は欲しがりですね、」

耳元で囁くようにつぶやくと、それに反応するように膣の奥から透明な液体が流れ出てくる。おそらく先程の行為の名残ではなく、今ここであふれ出てきたものだろう。ぐちゅ、ぐちゅ、と行為の前を思い起こさせる水音に小狐丸自身も熱くなってきているのを感じる。
ゆびをぬるりと引き抜くと、糸を引くように愛液が零れ落ちてきた。湯殿の床にはたはたと落ちる粘液に、思わず、ごくりと唾をのむ。

「……申し訳ございません、ぬしさま。」

ぬしさまの愛らしい姿を前に、大人しく我慢などできないようです、やせいゆえ。言い訳するように白い背中を撫でる。「あとでまた、綺麗にして差し上げます」と額に口付け、羽のように軽い身体を少し持ち上げて滾りを突き立てた。彼女は身震いして眉をしかめる。そのままゆっくりと彼女の身体を揺らすと、眠っているはずの主の口から「ぃ、うぅ、」と小さく声が漏れる。とろとろに溶けた蜜口は小狐丸をぎちぎちと咥え込んで、今にも吐き出してしまいそうだ。

「ぬしさまは目を閉じていらしても本当に可愛らしい。」

揺する度にふるふると震える胸のふくらみに手を伸ばすと、彼女は「はぁ、」と熱い息を漏らす。

「……ですがやはり、この小狐を見ていただけないのは、少々寂しいですね。」

左の胸の飾りを弄びながら、べろりと耳朶を舐めて、ちゅうと音を立てて吸い付くようにすると、彼女の瞼はうっすらと持ち上がり、淡い色をした瞳が隙間から覗く。二度、三度瞬きをした後、とろりとした目で小狐丸に視線を合わせた。

「おや、ぬしさま。起こしてしまいましたか。」
「ぅ…ん、小狐丸…ちゃ…ん…!?」
「まあ、私が起こしたのですが、」

ぐるりと腰を動かすと、は「っきゃ、」と驚いたような声を上げて小狐丸にしがみついてくる。

「安心してください、ぬしさま。悪いようには致しません。」
「ぃ、ちょ、まって、」

待ちません、と狐が笑うと同時に、彼女の甘く高い声が湯殿に響いた。