Naturesince.2010.07.04

Short Story

そういうところを

実習のペアが見つからない。専門学校に進学して初めての大きな壁だった。高校までの私はこういう時、 彼に「俺がいるじゃん」と言われてなんとなく仲間に入れてもらえて、安心してしまっていたけれど、それじゃダメだったからいまこうして右往左往しているんだ。だから、というわけではないが、少しだけ彼の真似してみようと思う。誰にでも明るく優しく接することのできる彼を。私の性格はこんなだから、完璧にこなすのは難しいかもしれないけど、ずっと彼を見ていたんだもん、ちょっとくらいできるはず。軽く頬を叩いて気合を入れた。私は大丈夫だ。