

「おい」
「おっ、どうされた獄寺氏」
「…お前、アイツのどこが好きなんだよ」
「…アイツって……山本?」
「他に誰が居るんだよ」
「確かに」
「で、どうなんだよ」
「そうだなー、強いて言うなら…」
「強いて言うなら?」
「顔……かな。」
「えっ?」


「嘘だよ冗談だよごっくん!だからそんな軽蔑したような顔しないで!」
「…じゃあ、本当はどうなんだよ(ごっくん…)」
「…優しいとこ」
「へえ(意外と普通だな…)」
「あと、あの笑い声とか好き」
「ふうん」
「私の名前呼ぶときの声も…っていうか、山本の声なら全部好きかな」
「……」
「さりげなく車道側歩いてくれたり荷物持ってくれたりする意外と紳士なとことか」
「……」
「野球や剣道やってるときの真剣な目付きとか…あ、笑った時の目も好き。」
「……」
「それから…」
「まだあんのか」
「うん。まだ聞く?」
「いや…いい。」


「ねえねえ獄寺氏、私、山本に釣り合ってるのかなぁ」
「何故それをオレに聞く」
「いや、こういうこと相談できるの獄寺氏しか居なくて…」
「居るだろ。っていうか、女子の方が良いんじゃねぇのか?」
「いや、京子ちゃんやハルちゃんをはじめとする女の子たちは、さ、可愛すぎて
見つめあうと素直にお喋りできない。」
「……十代目は?」
「綱吉くんは超直感で察してほしくなかったところまで察してくるから怖い。」
「……」
「と、いうわけだから聞いてくださいよ、獄寺氏。」
「…仕方ねぇな。」


「…オレは、さ、」
「はい」
「お前のことかわいいと思ってるから」
「……じゃあ言ってくださいよ、かわいいって」
「っていうか、いちいち思う度にかわいいって口に出してたら会話にならないく
らいかわいいって思ってるから」
「へっ?」
「あー、驚いたその顔もかわいい」
「!?」
「ははっ、赤くなってる。かわいい」
「……」
「…と、まぁ、こんな具合に…」
「……山本、」
「ん?」
「やっぱりいつも通りがいいや」
「…そか。」
(あ、やっぱりオレ、存在忘れられてる。山本あとで殴る。)