

「電車に乗ってるとさ、」
「うん」
「ポッキー食べたくならね?」
「それはきっと山本だけだよ」
「そっかー」
「ちょっとまて、何してる」
「お前とポッキーゲームする準備」
「やめろおお!」
「まぁまぁ」
「まぁまぁ、じゃない!ちょ、獄寺氏、こいつ止めて!」
(オレかよ!)


「何で世の中の女の子たちは電車で化粧を直したがるのかね」
「男の俺に聞かれても困るんだけど」
「あっ、でもあの女の子かわいいよ!」
「ふうん……」
「何?山本、興味ないの?」
「俺はお前にしか興味ないし」
「…え?」


「あ、席あいた。山本座りなよ」
「お前が座れって」
「えー、だって山本のほうが荷物重そうじゃん」
「一応女のお前を立たせておくのは俺の主義に反するから駄目だ」
「一応ってなんだよ…」


「ここ、どこよ」
「さあ」
「二人して寝過ごすとか私らバカなの?車掌さんに起こされるとか恥ずかしすぎる!」
「うーん、でもま、なんとかなるんじゃね?」
「なんで君はそんなにお気楽なんだよ」
「っていうか、お前と一緒ならなんとかなりそうな気がする」
「……」
「あっ、それともこれから愛の逃避行でもするか?」
「爽やかな顔でそういうこと言うのやめてよね」