ぐっと喉の奥からうめき声のような音が漏れる。
気持ち良いことは嫌いではなかったが、感じている声を聞かれるというのが、はどうも気恥ずかしかった。
向かい合った体制の時はどうしようもないが、後ろから挿入されたときは、シーツを噛んでなるべく声が出ないようにする。
「…ふっ…はっ…」
押し殺したような喘ぎ声を漏らしていると、後ろの彼が急にピタリと動きを止めた。
「やめた。」
「は?」
そう言って彼はずるりとの中から自身を引き抜く。の秘部は中を埋めるものを失い、ヒクヒクともう一度挿れてほしいとでもいうように動いている。
振り返ると彼は、脱ぎ捨てたシャツを拾い上げ、腕を通しながら文句を言い出した。
「おめ、やる気あんのか?声もあげねぇし、色っぽくねぇし。全く面白くねぇ。」
「お、面白くないって…、」
そもそもそちらからはじめたことなのに、横暴だ。理不尽だ。そんなことをされたらは、両足を擦り合わせることしかできない。
そんな彼女を見て、彼はふ、と鼻で笑う。
「…もしかして、まだしてぇのか?」
「そんなわけ…」
「えがっぺよ、おねだりするなら。続きしてやっても。」
それとも、ひとりですっか?そうニヤニヤしながら聞いてくる彼に、罵声でも浴びせたいところだが、ぐっとこらえる。も限界が近い。なんだかんだいって、彼にも、気持ち良いことにも、抗えないのだ。背に腹は変えられない。
「…わかった、」
彼の正面に座り、ゆるゆると足をM字に開き、入り口を両手でそっと広げる。ぐじょぐじょに濡れたそこは、少し触れただけでくちゅりとかすかな水音がした。
「お願い、デン、……挿れて、」
「『挿れてください』、だべ」
「…挿れて…ください…、」
「何を?」
「……デンの…これ」
片手を伸ばし、そっと、彼の自身を撫でる。
「どこに?」
「わたしの、ここに。」
彼に触れた手とは反対側の手の人差し指と中指で、入り口をぐっと開いた
「…まぁ、及第点だな。今度は声、我慢すんなよ。」
そう言って彼はの体を持ち上げ自分の膝の上に下ろし、じゅぷぷと中に捩じ入ってきた。
「はっ…んん、おく…入ってきた…はぁ…」
大きく動きはしないものの、グリグリと最奥を抉られ、お腹が熱くなる。
「…ん…あっ…デンの…あつ…あついよぅ…」
「…おめの中が熱いんだべ。」
しばらく奥にとどまり満足したのか、彼は「そろそろ動くべ」と一気に自身を入口近くまで引き抜いた。再び奥まで差し込み、そしてまた限界まで引き抜く。ピストン運動を繰り返す。じわりと額に汗がにじむ。体を上下にゆすられる。パン、パンと、腰を打ち付け合う音いう音が部屋に響いた。
「ふあっ……らめ……はげし……」
「…だめじゃねぇだろ…これがえがったんだろ?」
「…う…ん、ぁっ…、きもちぃ……んぅっ…」
「ん、声も我慢しない方がえがっぺよ。」
「…わかっ…たぁ…んっ…わかった…からっ…ぁっ…もぅ…げんかい…ふぁ…」
「…んだな、俺も…。」
さらにピストンが激しくなりじゅぷじゅぷと大きな水音が聞こえる。彼が羽織ったままのシャツにこすれる胸の飾りまでもが、快感を増幅させていた。
「んっ…あああっん!」
「くっ…あっ…」
最も深いところを突き刺され、が達するのと同時に、彼も奥にびゅるりと熱いものを放つ。どろりと隙間から少しだけ液体が流れ出すのを感じながら、びくびくと痙攣する体を彼に預けた。