あけび

閉じられた木通の実をそっと割り開く。
ぷっくりと主張する種を擦るように触れると、主は身を震わせて小狐丸にしがみついてくる。「いかがですか?」と聞くと、ふるふると首を横に振り快感に溺れまいとする彼女が可愛らしくてそっと瞼に口づけた。
小狐丸の主はこの紅く可愛らしい種を嬲られるのが大層お気に召しているようで、少し弄ぶとそれだけで甘い声を上げで達してしまう。二本の指で挟んだり、潰したりと紅い種で遊んでいると、ふるふると震える蜜孔に気付き、小狐丸はにやりと笑う。

「こちらの孔が寂しそうにしておりますね、」
「あっ、ぃ、やぁ、そ、ん…な、ぁ……ぁ」
「大丈夫ですよ、ぬしさま。余すことなく、小狐が可愛がって差し上げましょう。」

薄い下生えをかき分けて、震える割れ目に中指を差し込む。「あぅ…、いゃぁ、」と声が上がるが、気にすることなく奥に差し込む。溶けた顔を見られるのが恥ずかしいのか、主は両手で顔を覆うように隠すから、差し込んでいるのとは反対の手で、彼女の頭上で細い腕を一纏めにし、布団に縫い付けた。

「ぬしさま、可愛らしいお顔を、こちらへ見せてくだされ。」
「い、やぁ、……、恥ずかしい…、」
「何故です、いつもは隠さずこちらを見てくださるのに……」
「ふぁ、で…も…、今日はまだ明るい…からぁ、」

確かに、日が傾きかけているとはいえ、外はまだ明るく、とろとろに溶けた彼女の表情も、広げた木通の実の中身も、良く見える。

「私は、ぬしさまの愛らしいところがよく見えて嬉しいですよ。」
「い…や…やめ…て…あんっ、ぁ、!」

くい、と指を曲げるとすこしざらざらとした部分が指の腹をかすめる。くるくると円を描くように弄ると、蜜がとろとろと零れて、くちゅくちゅと音を立てる。

「あ、 あ、 小狐丸、ちゃ、」
「どうされましたか、ぬしさま」
「……手…止めて…、お願い…、」
「おや、何故です。気持ちよくは無いですか?」

聞くと、主はほとんど聞き取れないような声で、「…何か、…出ちゃいそう…」と呟く。その答えに、狐はにんまりと口をゆがめる。当然、主の言う通り中を弄る手を止めるつもりはない。加えて押さえるように圧力をかけたり、とんとんと軽く叩くようにしたりすると、主は快感を逃すように身を捩る。

「ぁ、やぁ!やめてって…言ってるのに…っ!」
「良いのですよ、ぬしさま。さあ、この小狐に身を任せてくだされ。」
「で、ちゃう、…でちゃ…あぁっ!」

彼女が一際高い声を上げると、透明な液体がぷしゃり、ぷしゃり、と噴水のように溢れ出し、小狐丸の手を濡らす。

「やぁ、だめ…とめ…」

主の訴えを無視して、小狐丸は彼女の中を弄りつづける。催してしまったと勘違いしているのだろう、啜り泣くように声を上げ小狐丸の肩に顔を埋める彼女の髪の毛を梳くように撫でた。そうしながらも、蜜孔に埋めた指は動かしたままなのだから、熱い液体は次々に噴出してくる。

「ひぁ…、ああっ!もう…出ない…からぁ、」
「あぁ、ぬしさま、お可哀想に。」

ぽろぽろと零れる彼女の涙を舌でぺろりと舐め、そのまま食らいつくように唇を奪う。小さな歯の一本一本を味わうようにゆっくりと舌を這わせる。時折ひくひくと身体を震わせながらも、小狐丸の口付けに応える主がとても可愛らしい。上顎の裏のざらりとした部分を嬲ると、彼女の手にぎゅうと力がこもる。口の端から溢れだしそうになる唾液をじゅるりと吸い上げ、唇を放してから飲み込むと、まだほしい、もっとほしいと目で訴えてくるのだから、思わず喉の奥から笑い声が漏れる。

既にどろどろに溶けきっている入口に滾りを擦りつけると、主は強請るように小狐丸の腰に足を絡み付けて、こちらに引き寄せてくる。

「おや、もう隠さなくても良いのですかな?」
「ゃあ、そういうこと…言わないで…、」
「ふふふ、申し訳ありません。」

そう仕向けたのは小狐丸自身であるのだが、主に求められる喜びと興奮とで自身がどくんと一回り大きくなるのを感じる。
大胆なぬしさまもかわいらしいですよ、と太い楔をずぷずぷ埋め込む、と内壁が小狐丸を搾り取るように蠢き、深くもっと深くと導いてくる。最奥の子宮の入口に口付けするように触れると、主は甘い糖蜜のような声を上げ、弧を描くように背を反らした。

既に太陽は身を隠し、空は紫色の絵具で塗られている。再び日が昇り空が白く染まるまで、彼女を離す気など毛頭なかった。

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